Yma Sumac(1)
小笠原玲子は、Yma Sumacの歌を聴いて、「同じ人間なのだから私にも出せるはず」と声域拡大を図っていました。師となったYma Sumacは、小笠原玲子を「娘」と呼んで指導していたということで、地球の裏側からやってくるこの果敢な生徒を愛し、注目していたものと考えられます。さて、Yma Sumac自身はどのようにしてあの声を出せるようになったのでしょう。幼少の頃から歌手を夢見ていましたが、山岳地帯で岩を聴衆に見立て、インカの民謡を歌っていたようです。そのうち、聞こ えてくる鳥の声に魅了され、その模倣を「レパートリー」に加 えていた! ということです。